人工透析内科
治療内容
透析治療は患者様にとって生涯必要となる治療です。だからこそ当院では患者様一人一人に最適な透析が提供できるよう、血液透析(HD)だけではなく、血液ろ過透析(online-HDF)、在宅血液透析、電解水透析など最新の技術を常に模索しながら様々な透析手法に対応すべく努力しています。
透析時間を長くすることにより、以下のような効果が期待されます。
〇石灰沈着を抑制し、血管を長期に若く保てます。
〇除水をゆっくり行う為、血圧の急激な低下を防ぎ透析後の疲労感も少なくなります。
〇水分や蛋白質の摂取も増やすことができ、徐々に自由食に近づける事が可能となります。必要な食事をきっちり摂って、老廃物を充分除去すると、身体の新陳代謝が良くなり、筋肉が付き、運動量が増え、元気になります。
厳しい食事制限を長く続けると筋肉が減り、エネルギー産生が低下し、全身の衰弱を早める結果となります。徐々に透析時間を延長すると、透析中の苦痛感も徐々に取れてきます。
大幸砂田橋クリニック
84床(2F:47床 3F:37床)
透析装置:全台 online-HDF 対応
大幸砂田橋ブランチクリニック
15床(うち 個室 2床)
透析装置:全台 online-HDF 対応
治療の特徴
○充分かつ良質な透析・・・1回の透析時間が5時間以上の透析を推奨しております。また、透析回数を増やして充分な透析時間を確保できるようにしています。○透析アミロイド症への対応・・・β2-Mgなどの低分子蛋白質が体内に沈着すると、体内の様々な炎症を惹起します。online-HDFによってこれらの症状を防ぎます。
○在宅血液透析の導入指導・・・ご自宅で好きな時間に透析を実施できる在宅血液透析の導入指導も積極的に進めています。
○骨折・筋力低下・・・骨吸収阻害薬による骨強度の増強、ロコモ体操の推奨、運動量の増強、ビタミンB・E、L-カルニチンの補充
○食欲低下・不眠・・・食欲増進、良好な睡眠
○嚥下機能低下・脳機能不全・・・日本老年医学会が発表している「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」が推奨する漢方の利用
○還元予備能低下対策・・・「電解水透析」についての検討を進めています。 上記の取組みはすべてデータを記録しており、データベースとして蓄積されています。
栄養療法:毎月、専任の管理栄養士がオリジナルの献立を作成し、普段の生活の中でも無理なく調理し美味しく召し上がって頂けるように努力しています。
運動療法:透析中はずっと臥床していることになり、この時間帯の筋肉減少も無視出来ません。体力の増強と「全身の脆弱性」の改善を図るため、足こぎ運動や当院オリジナルのレジスタンストレーニングなどベッド上での運動リハビリを行っています。
通院が困難な場合、患者さんのご希望によりご自宅と当院間の無料送迎を行っております。ご相談ください。